東日本大震災の時に痛感したことがある。
当たり前なんだけど、「またね」が必ずしもやってくるとは限らないということだ。
そしてそれ以来、決めたことがある。
バイバイするときは絶対笑顔で別れるということだ。
毎日の行ってらっしゃいも、お疲れさまでしたの挨拶の時も。
もし今日のバイバイがほんとうに最終回になった時、わたしを思い出した相手が思い浮かべる顔が笑顔であって欲しいから。
自分が最後に見せた表情が笑顔であればきっと後悔も少なくて済むと思うから。
わたしは笑顔が下手くそだ。(と、自分で思っている)
自分の写ってる写真を見るとどれもこれもまぁイケテナイ笑顔だ。(な、気がする)
実際わたしを知っている人がわたしを思い浮かべた時、そのわたしはどんな表情なのかはわからないけれど、笑ってる顔であって欲しいなあと思う。
先日撮った自分の笑顔の写真が結構よくて、いつものわたしの表情だよって言われて嬉しくて、即この写真のわたしめちゃくちゃかわいくないですか?って見せたら大笑いされた。
いつものだねって、それが嬉しかった。
好きな人の前ではいつも笑っていたいし、笑って欲しい。
人と待ち合わせしてる時いっつもどんな顔して待ってたらいいかわからなくて、真顔なんじゃないかって思うし、バイバイする時の笑顔もいつもギコチナイんじゃないかって思う。
でも、笑う。もっと自然に、花が咲くように笑えたらいいなって思いながら、笑う。
もう会えない人を思い浮かべた時に笑顔が思い出せないのは、さみしい。
突然来る別れのあとって、絶対に間違い探しをしたくなってしまうと思う。
なにが悪かったのかなとか、もっとこうすればよかったとか。
でも笑ってサヨナラできたら、バイバイしたあとの間違い探しの数はきっと少なくて済むと思うんだよ。
人は簡単に人を忘れない。
もう会えない人をステージ上の、会場中のみんなが思い浮かべていただろうその瞬間に、そんなことを思ったよ。